校長より

少年式 校長式辞

2026年2月4日 13時33分

 先週までの厳しい寒さが幾分か和らぎました。暦の上では立春、少しずつ春の訪れを感じる今日、今治市役所吉海支所長 野間  誠 様をはじめ、多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、令和七年度大島中学校少年式を挙行できましたこと、心よりお礼申し上げます。

 二十一名の二年生の皆さん、「少年の日」おめでとうございます。少年式は、かつて元服(げんぷく)と呼ばれた儀式に由来し、自分の行動に責任を持つという「自覚」、将来の目標を定める「立志」、そしてそれらを支える心身の「健康」の三つの柱を通して、大人へと向かう自分について深く考える機会を持ち、思いを表現するという愛媛県独自の学校行事です。

 大島で教育に携わる人には「大島(ふるさと)を誇りに思う子どもを育てる」という共通のテーマがあります。皆さんが思う「大島の誇り」とはどのようなものでしょう。大島中に校歌があるように愛媛県には「愛媛の歌」があります。「海がある 山がある 空にひかりがあふれてる 道がある 川がある 伊予のことばが流れてる」が一番の歌詞です。瀬戸内の海に輝く太陽。亀老山やカレイ山から眺める景色。島四国や夏祭り、大島一周駅伝大会でのあふれる声。島に住む人から見れば、何気ない日常のひとこまに過ぎませんが、島の外の人から見ると、大島は世界が羨む「しまなみ海道」の要所であり、日本最大の海賊である村上水軍が駆け抜けた誇り高き歴史の舞台です。

 荒波を読み、知略を尽くして海を守った先人たちの勇気や団結力に見る「歴史」という誇り。

 穏やかな海、四季折々の表情を見せる山々、農業・水産業などの恵みから見る「自然」「食文化」という誇り。

 そして、日頃から皆さんを温かく見守り、声を掛けてくれる地域の方々の優しさに見る「愛情」という誇り。

 皆さんには、この力強い「大島のDNA(遺伝子)」が受け継がれています。

「島に何もない。」と嘆くのではなく「島には自慢できるものがある。」と胸を張れる大人になってほしい。

胸を張れるものを探し、見付けてほしい。

グローバル化、少子高齢化、多文化共生など日本が大きく変わる中でも、「自分のふるさとを愛し、誇りに思うとともに、他人のふるさとや個性も大切に、思いやることができる」優しくたくましい人になってほしい。

校長として、そう願っています。

保護者の皆様、本日はお子様の少年の日おめでとうございます。中学校生活も半分以上が終わり、義務教育の終了と新たなステージに向けての準備を迎えました。「大島(ふるさと)を誇りに思う子どもを育てる」というテーマの実現に向け、ご支援・ご協力を賜るとともに、ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

結びに、大島中学校の生徒の未来が、瀬戸内の海のようにきらきらと輝くものになることを心から願い、式辞といたします。