お知らせ

3学期始業式 式辞

 朝の挨拶は「おはようございます」ですが、新年の始まりは「あけましておめでとうございます」というのが日本の習わしです。地域によって違いがあり、関東では1月7日まで、関西では1月15日までというところが多いようです。ここは関西ですが、新学期の始まりでもあり、お正月気分から抜け出すためにも、「おはよう」に切り替えたらと思います。

 それにしても、新年がなぜおめでたいのかというと、現在のように栄養や医療、衛生環境が整っていなかった昔は、無事一年が終わり新しい年を迎えられたということは、貴重だったということです。当たり前のように年を越している今は幸せなのです。だから「おめでとう」なのです。

 今は自分の年齢は「満年齢」で数えています。誕生日がくるごとに一歳年を取ります。これが以前は、お正月を迎えるごとに、全員が一歳年を取るように数えていました。これを「数え年」といいます。今でも、七五三や厄年などの伝統的な行事などの時には「数え年」に従って行うことがあります。全員がお正月で一歳年をとるわけですから、正月はみんなの誕生日なわけです。もっと「おめでとう」ということになります。

 こうして迎えた2025年ですが、すでに1週間が経ちました。貴重な一日一日を何となく過ごしてはいないしょうか?私は、1月4日と5日を何となく過ごしてしまいました。後悔しています。もっとうまく時間を使えばよかったと。どうしてそうなったかというと、その日これをやろうという計画や目標がなかったからです。

2学期の終業式で「自分をより成長させるような、変えていきたい自分を生まれ変わらせるような目標を立てて3学期の始業式をむかえてほしい」とお願いしました。新しい目標が立てられているでしょうか?今からでも遅くありません。毎日を有意義なものにしていくために、計画や目標を立て、一日一日を大切にし、3学期を過ごしてください。そして3年生は卒業後の進路実現のために、1・2年生は進級した来年度を迎えるために、充実した3学期にしましょう。

令和7年1月8日 

  今治市立大島中学校長 田窪直樹