校長より

令和8年度 大島中学校入学式 校長式辞

見るところ花はなけれどよき住居(すまい) 

1943年(昭和18年)4月9日、正岡子規の弟子である高浜虚子が詠んだ句です。

令和8年4月9日は新入生を歓迎した桜が咲き、そして今日から三年間過ごす良きすまい、大島中学校がここに在ります。その門出となる佳き日に、今治市しまなみ振興局長様をはじめ、多数の御来賓の方々並びに保護者の皆様の御臨席を賜わり、17名の新入生を迎えて無事に入学式を挙行できましたことを、本当に嬉しく思っております。ありがとうございます。

 新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんの入学を心待ちにしていました。今日からまた、にぎやかで活気あふれる大島中学校に戻ります。さて、皆さんは小学校六年間の全課程を修了して、今この場に集いました。六年間、同じ環境で過ごしてきた人もいれば、まさに今日から、新たに、学校生活をともに過ごすことになった人もいますね。これまでの思い出はもちろん大切な宝物ではありますが、17名でつくる中学校での三年間の思い出は、小学校六年間分に勝るとも劣らないものになることを保証します。

本来ならばこの場で大島中の魅力をしっかりと説明しなければならない立場ではありますが、実は私も皆さんと同じく、この四月から仲間に新規加入したうちの一人です。そこで、生徒会長に、本校についていくつか質問してみました。大島中生は、少し羽目を外してしまうところがあり、例えば時に先生方への礼儀を欠いてしまうこともあるけれど、いざとなればそれぞれの個性を発揮し、一人一人が輝きながらまとまることができる集団と答えてくれました。そして、大島中学校を学年の枠にとらわれず、堅い団結力で結ばれた家族のような存在にしたいと力強く答えてくれました。私はこれまで、学校をチームとか仲間という言葉で表現したことはありますが、「家族」の言葉は一度も使用したことがなく、素敵な考えですぐに賛同しました。家族となれば、見えなくとも確かな絆で結ばれています。時にはぶつかり話をしなくなることもあります。ただ、それも一時のものでどちらからも仲直りのための行動が見られ、そのほころびは自然に修復されていきます。「大島中は家族」校長としても、やりがいのある課題を与えてもらい、春の霞が取り払われたように感じました。

結びに、保護者の皆様にはご理解いただけると思いますが、中学校三年間は短いながらも難しくそして大切な時期であると考えます。私たち大島中学校に託していただいたことへの感謝の気持ちを忘れず、子どもたちを全力でサポートしていく所存です。ただ、個々のご希望に100%添えないことがあることをあらかじめお断りしておきます。それでもその願いに真摯に向き合い、会話を重ねて共に改善を図ってまいります。どうか、学校に対しまして、一層のご理解・ご支援と笑顔を賜わりますようお願い申し上げ、式辞といたします。